噛むことと健康
調理方法の進歩や食材の選択によって、今の時代の食生活はやわらかいメニューが中心です。
食事の時間も昔に比べ、ずいぶん短くなっています。
こうした食生活は、歯や顎の骨の成長を妨げ、歯並びや噛み合わせに問題を抱えた人を増やします。
たくさん噛むことで...
①早食いの防止
・ゆっくり噛んで食べると脳の満腹を感じるための期間が刺激され食べすぎを防ぎます。
②顎の骨の正常な成長
・よく噛むことによって顎の骨が十分に発達し、歯が並ぶスペースが出来ます。
・歯並びや噛み合わせが良くなります。
③唾の量の増加
・口の中の洗浄殺菌
・消化の促進
特に顎の発育不足は、悪い習慣・癖を取り除くことや、子どもの歯を抜かずに歯並びを整える床矯正によって改善することが出来ます。
床矯正の"床"とは、いればのような装置を使いながら、顎や歯を矯正することです。
本来は年齢関係なく行える治療法のひとつですが、乳歯から永久歯に生えかわるまで
に行うとより効果が現れやすいと言われています。
しかし歯並びを治すのは、機械的な矯正の力だけではなく「噛む」力がとても大切です。
歯並びや全身の健康のためにもよく噛んで食事を心がけましょう。