口内炎について
こんにちは。歯科医師の西村です。
コンビニのお菓子コーナーが秋色に染まり出し、季節の変わり目を実感します。
さて、食欲の秋がやってきたのに口内炎が痛くて物が食べにくい、
そんな思いをされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本日は口内炎についてお話ししたいと思います。
・口内炎とは
口の中の歯茎や舌など粘膜にできる炎症のことです。
一般的には白く丸いアフタ性口内炎が有名ですが、赤くなるものや
大きく広がっているものもあります。口内炎の一番の特徴は触れると痛いことで、
食事の時に苦痛を伴うため、小さなお子さんや高齢者の方は気づかずに
栄養不足となり、より悪化してしまうこともあります。
・口内炎の原因
最も一般的なものは直径数ミリの円または楕円形の白い潰瘍で、周りは赤く
囲まれているアフタ性口内炎と呼ばれるものです。
疲れやストレスによる抵抗力の低下やビタミンB2の不足によって出来ると
言われていますが、はっきりした原因は不明です。触ると痛く、刺激のある
食べ物は強くしみます。
治療法としては、1~2週間程度で自然に消滅するため、放っておいても
問題はありません。しかし、食事や触ると痛いため、ステロイド剤入りの
口腔内用の軟膏やシールタイプの貼り付ける薬などを使用すると早く治りやすいです。
また、歯の尖っている部分が口の中の粘膜を傷付けて出来る潰瘍性口内炎、
被せ物や矯正装置などが当たって出来るカタル性口内炎などもよく見受けられます。
潰瘍性口内炎は口の中の粘膜に刺激を与えている部分の治療を行います。
またカタル性口内炎に関しましても被せ物をやり直したり、当たっているところを丸めたり、
矯正装置はワイヤーを調整したりワックスをつけるなどして保護します。
他にもまだまだ口内炎には種類がありますが、一般的な口内炎はビタミンを摂取し、
体力を回復すれば自然に治っていきます。
しかしそれだけでは治らない口内炎を放置していると悪化したり癌化したりするものも
あります。2週間以上経っても治らないものがあれば、1度歯科医院にご相談してみてください。