顎関節症①
こんにちは!歯科医師の西村です。
ハロウィンも終わり、一気に街がクリスマスモードで華やいできましたね。
最近、矯正相談などでご来院頂く皆さんからよく、顎が開きにくい、
や顎が音が鳴るなどといった顎関節の不調を伴っている方が多い気がします。
本日は顎関節についてお話しさせて頂きます。
「顎が痛い」「口が開きにくい」「顎が音が鳴る」などといった症状を
感じる顎関節症とは顎関節に異常が生じて起こります。
20代から30代の女性がかかりやすく、なかなか治りにくい慢性疾患でもあります。
音が鳴る、顎が開く時にガクッとする、などの症状を感じてはいるが痛みがないからと
いって放っておくと、痛みが生じてき、口が開かなくなるなどといった深刻な症状に発展します。
今日は、自宅で出来る治療法と、歯科医院で出来る治療法をご紹介します。
①自宅で出来る治療法
硬いものを食べたら顎が痛くなった、程度の軽い顎関節症ならば放っておいても
自然に治ることもあります。
また、自宅で出来る治療法は顎関節症の原因となっているであろう歯ぎしり、
噛み癖などの悪い習慣を取り除き、緊張を緩和させることがメインとなってきます。
主な治療法として以下のものがあげられます。
A.マッサージ
筋肉の痛みをとるように、顎の周りを優しくマッサージして血行をよくします。
弱った筋肉をさらに傷めることのないように力加減は気を付けましょう。
B.湿布
通常は温湿布を用いますが、急性顎関節症の場合には冷湿布を使用します。
ただし冷やしすぎも血液の循環を滞らせてしまうので注意が必要となります。
C.姿勢矯正
猫背になったり、顎を突き出すような姿勢になっていないか、立っている時や
座っている時も気を付けましょう。
長時間にわたって同じ姿勢を取り続けないよう、時々ストレッチをして緊張を
ほぐすようにしましょう。
ただ、軽度以上の顎関節症があっても、生活を見直しながらのセルフケアを
行うことが重要です。