歯周病を悪化させやすい糖尿病1
歯周病にかかっていると、糖尿病の症状を進行させやすいのですが、これとは逆に、糖尿病が歯周病のリスク因子であることについてみていきましょう。
糖尿病にかかると、血液に含まれるブドウ糖が異常に多くなる状態が続き、全身の血管の壁に負担がかかり、血管障害が起こります。その結果、白内障や網膜症など目の病気や、腎症など腎臓の病気、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞など、さまざまな合併症を引き起こすことになってしまいます。末梢神経障害になると、足の壊疽(組織が腐敗した状況)で下肢切断ということにもなりかねません。
このような血管障害は、歯肉にも起こります。血流が悪くなり、歯肉組織を酸素や栄養不足にし、歯周病菌が増殖しやすい環境を生み出します。血行不良のため、白血球の活動が悪くなって歯周病菌に対抗する免疫力も低くなり、菌が増えるのを抑えることができません。
口の中に限らず、糖尿病になると全身の免疫力が低下します。糖尿病の人は、風邪を引きやすくなったり、ちょっとした傷でも治りが悪くなり、細菌やウイルスとたたかう力が弱くなってしまうのです。体全体の免疫力も低下した状態では、到底歯周病菌の増殖を抑制することはできません。
糖尿病にかかると、血液に含まれるブドウ糖が異常に多くなる状態が続き、全身の血管の壁に負担がかかり、血管障害が起こります。その結果、白内障や網膜症など目の病気や、腎症など腎臓の病気、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞など、さまざまな合併症を引き起こすことになってしまいます。末梢神経障害になると、足の壊疽(組織が腐敗した状況)で下肢切断ということにもなりかねません。
このような血管障害は、歯肉にも起こります。血流が悪くなり、歯肉組織を酸素や栄養不足にし、歯周病菌が増殖しやすい環境を生み出します。血行不良のため、白血球の活動が悪くなって歯周病菌に対抗する免疫力も低くなり、菌が増えるのを抑えることができません。
口の中に限らず、糖尿病になると全身の免疫力が低下します。糖尿病の人は、風邪を引きやすくなったり、ちょっとした傷でも治りが悪くなり、細菌やウイルスとたたかう力が弱くなってしまうのです。体全体の免疫力も低下した状態では、到底歯周病菌の増殖を抑制することはできません。